DITA

DITAToo – Review no.3 [フォルダ作成]

  • 10th 12月 2014
  • DITA

DitaTooAdmin,DitaTooAuthorのインストールと環境設定などができたので
実際のデータを投入し管理したい。

DitaTooは管理者がDitaTooAdminでフォルダを作成して、
そのフォルダ内に各種プロジェクトデータを格納して管理する。
作成するフォルダを運用上でどのような単位とするのかを
管理者は検討しておく必要がある。

ちなみに、フォルダの下にフォルダ…と階層を深くすることができる。
権限を考慮し必要に応じてフォルダでデータを区切る事が可能。

プロジェクトというのはDITAMAP,BOOKMAPのいずれかとなる
従って構成としては以下のように管理される。

root
  ∟ folderA
       ∟ projectA(mapデータ)
          ∟ 各種ditaデータ
       ∟ projectB(mapデータ)
          ∟ 各種ditaデータ
  ∟ folderB
       ∟ projectC(mapデータ)
          ∟ 各種ditaデータ

今回「sample」というプロジェクトを作成してみる。
プロジェクトを作成した場合に、データベースや
ワークスペースがどのように変化したのかを調べてみた。

ditatooのデータベースは以下のテーブル構成からなっている。

  • prolog
  • repository
  • settings
  • translations
  • users

プロジェクトの作成で更新されたのはrepositoryテーブルであった。
repositoryテーブルの構造定義は以下のようになっている。

※ インストール直後ではrootフォルダに関する定義のみが存在している。

WS000105

Id:オートインクリメント
Fileid:NULL
Title:NULL
Name:指定したプロジェクト名
Path:空
Type:FOLDER
Size:dataカラムサイズ
Createor:フォルダ作成ユーザー名
Modified:フォルダ作成日時
Data:XMLデータが格納されている以下のようなXMLデータとなっていた。

WS000105

恐らくは作成したフォルダに関する各種プロパティ情報が定義されたXML
だと思われる。主にフォルダに関する権限情報と思われる。
画面上の「dev」は、今回レビュー用に定義したユーザー名。

※ 上記以外のカラムはすべてNULLとなっていた。

今日はここまで

DITAToo – Review no.2 [DITATooAuthorインストール]

  • 8th 12月 2014
  • DITA

DITAToo Authorをインストールする。

WS000091

DITATooとしてのインストール作業はこれで終わりですね。
非常に簡単にインストールできる。

ちなみにデータベース側はこのような構成になっている。

WS000095

データベースも非常にシンプルな構成。
仕様が公開されていなくても、開発者が見ればだいたいのことは
つかめると思われる。

手始めにDITATooAdminでユーザーを追加し、ユーザーにパーミッションを設定する。
パーミッションの設定画面は以下のようになっていた。

WS000096

設定可能なのは閲覧、追加、削除、サブフォルダの追加、削除これらが
どのような意味で、どのような単位で処理されるのかは要調査。

DITATooAuthorを起動し、指定されたユーザーでログインする。
以下に環境設定画面を示す。
※ 各画面詳細仕様についてのドキュメントは存在していない

WS000097

表示系の設定、ログ、警告、リンクの設定が可能なよう。
リンク時の元画像を別管理するか、ブランチ時の画像リンクの設定などができるようだ。

WS000094

利用するエディタ(プライマリ、セカンダリ)の設定、DITA OTの場所、ワークスペースの設定が可能。

WS000099

HTML、PDF、CHM、RTFに関連したカスタマイズ設定

WS000100

トピック特殊化に関連したテンプレート設定?

WS000101

翻訳作業時、別環境で作業時の間処理をスキップする設定やダウンロード時のZIP化の設定
実際にどのような設定がされるのかは、今後確かめてみる。

WS000102

MYSQLの設定

今日はここまで。

DITAToo – Review no.1 [DITATooAdminインストール]

  • 5th 12月 2014
  • DITA

DITAに対応した軽量のCCMSであるDITATooに関して今後何回かにわたってメモする。
※ レビュー時のVerはv1.9
※ DITATooレビューについてはインフォパース株式会社 関根様のご協力を得ています。

基本的な情報については
http://www.infoparse.com/files/user/ADOBE_WP04_excerpt.pdf
こちらを参照のこと

DITATooのシステム要件は、「.NET Framework3.5」がインストール可能なこと
・Windows Server 2003 〜 2012
・Windows XP,Vista,7,8
この辺りで使えるということ。

メモリは256MB推奨というところか…

データベースはMySQLを利用

DITATooは、DITATooAdmin,DITATooAuthorからなっており
ユーザーは必ず1つのDITATooAdmin,DITAauthorを購入する必要がある。
あとは必要に応じてDITATooAuthorを購入

DITATooAdminインストール用のインストーラーからは必要に応じてMySQLも
インストールされる。
DITATooAutorインストールでJavaRunTime,DITA OpenToolKit,FrameMakerコネクタが
インストールされる。

DITATooAdminインストール後の初期画面

※ 次回はDITATooAuthorをインストールして実際に触ってみる。

FrameMakerでのpgwideの動きについて(2)

  • 21st 11月 2014
  • DITA

pgwideの動きについてですが、0,1の指定で表幅が変わるのだが
どうやら、0の指定がされた場合は、表の直前のテキストが存在する段落の
段落書式の1行目ではなく、2行目以降のインデント。つまり、
基本タブの左インデントの値に合わせて表のインデントが設定されるようだ。

FrameMaker DITAアプリケーション

  • 11th 11月 2014
  • DITA

FrameMakerにデフォルトで設定されている構造化アプリケーションの他に
プロジェクト単位で別の構造化アプリケーションを定義する場合、
structapps.fmファイルを編集することで対応が可能である。

DITAについてはDITAアプリケーションが用意されている。
DITA 1.1、1.2ともに設定されている。
しかしレイアウトを含めて個別の設定を持たせたい場合は、
FrameMakerのDITAメニューから、DITAオプションを選び、
DITAアプリケーションマネージャーを利用して任意の設定をする。

DITAアプリケーションを必要な分だけ設定することで、
デフォルトの設定とプロジェクト単位の設定とを瞬時に切り替えて結果を確認できる。

※ デフォルトのDITAアプリケーションを下手にいじると、DITAデータのレイアウトなどが
一切できなくなることも生じ得るので注意が必要

DITA FESTA 2014

  • 5th 11月 2014
  • DITA

六本木ミッドタウンXEROX様オフィスにて
DITA FESTA 2014が開催されました。(http://dita-jp.org/?page_id=1701)

個人的にはアートダーウィン合同会社 加藤さん、
YAMAGATA INTECH株式会社 平井さんのお話は大変参考になりましたね。

DITA1.3の解説も行われました。keyref,troubleshootingの実装は
大変楽しみです。

DITA – FrameMaker構造化定義ファイル

  • 26th 10月 2014
  • DITA

FrameMaker11を利用してDITA1.1で構造化データを定義している。

構造化するデータ用に独自の構造化アプリケーションを構築する
必要があるが、FraemMaker側で独自に設定されているDITAの構造化定義を
なるべくそのまま利用した方がよい。

テンプレートやRWルールは調整する部分があるとはいえ、
その他のAPIの定義や、TransformationFile,XSLTなど
デフォルトのままで利用した方が良い。

DITAデータ自体は問題なく作成されるが、
DITAデータを扱うFM側の機能が正しい動作をしなくなる。
Bookmap定義、相互参照の設定、その他細かい部分…。

FrameMakerのditaval対応について

  • 16th 10月 2014
  • DITA

FrameMakerでは、各種段落やテキストに対して表示・非表示の属性を持たせることができる。
コンディショナルテキスト情報としてFrameMakerでは管理されていた。
現在ではDITA導入となりditavalでの運用も可能となっている。

機能としては非常に似ている
コンディショナル機能
ditaval機能
だが効果としては若干の違いがある。

簡単にいうと構造化情報を意図するditaval機能に対して
コンディショナル機能では構造は意図せず属性が設定されているか否かに基づいて
適用される。

以下のような定義をしてみた。

<bookmap>
∟ <chapter>
∟ <concept>
∟ <title> sample title text </title>
∟ <conbody>
∟ <section product=”productA” >
∟ <p otherprops=”otherA” > sample AAA text </p>
∟ <p otherprops=”otherB” > sample BBB text </p>

この場合、ditavalにてotherAを表示としてproductA,otherBを非表示に設定する。
すると構造を認識するditavalの機能ではsection以下がすべて非表示となる。

しかし、コンディショナル機能で同じような設定を適用した場合は、
otherAが表示設定となっているため、なんと…
ダミーのsection要素が自動で生成されてotherAが表示された。
構造の考え方が適用されないと考えられる。

dita+FrameMakerでの運用を考えた際にはコンディショナルを利用することは
避けるべきであり、ditavalでの運用を考えるべき

FrameMakerでのpgwideの動きについて

  • 16th 10月 2014
  • DITA

FrameMakerでDITAを扱う場合、構造化データを確認しながらレイアウトも確認・調整できるため
操作と扱いに慣れてしまえばとても有用なアプリケーションになると思われます。

FrameMakerはDTIA表でpgwide 属性を利用しOASIS 交換表モデルに準拠しています。
この属性は1=ページ幅、0=カラム幅を示します。

それで実際にDITAで表を作成し、FrameMaker上で表レイアウトを見ながらpgwide属性の値を
切り替えて動作を確認してみようと思う。

ただ、そのままでは動作の確認ができない
利用するDITAモデル毎に設定されているEDDファイルにおいてtable要素にpgwide属性を
定義してあげないと画面上に属性値が表示されないので注意すること。

WS000049

また、ページ幅とカラム幅で表のレイアウトが切り替わることを確認するためには
表がレイアウトされているページのカラム数が複数カラムになっている必要があるので
注意すること。1カラムのページ上では数値を切り替えても全幅にはなるかもしれないが
いったん全幅になった後は変化をみることはできない。

FrameMaker側でデフォルトで用意されているDITA用のデフォルトのテンプレートでは
FrameMaker独自の横見出しテンプレートが設定されている。横見出し部分はカラムとは
認識されないのでここも勘違いしないようにしなけれればならない。
あくまでもコラム数を複数にする必要がある。

上記の条件をクリアした状態で、pgwideの属性値を0,1と設定してみると
表幅がページ幅とカラム幅に変化することを確認することができる。

※ pgwide動作確認のための必要設定は以下の通り

  • EDD側でpgwide属性を定義する。
  • RWルールでtable要素に「attribute “pgwide” is fm property page wide;」が定義されていること。
  • レイアウトページが複数コラムとなっていること。